2014年6月20日金曜日

2014夏 烏ヶ山(西ルンゼ&どぼんコース)

グローブ岩、この角度でこのポーズがしたかった
①日時:2014.6.19(木)
②行先:烏ヶ山
③メンバー:S,Fu
④行動記録:
木谷登山口(7:15)→木谷源流(7:58)→グローブ岩(11:34)→稜線(13:03)→烏ヶ山(13:18)→烏ヶ山南峰コル(14:15)→木谷登山口(16:45)
⑤行動概況:
まだ雪遊びができるとは
滝の前にて
木谷からほぼ東へ藪漕ぎで進むと木谷源流に合流。私は初めてのルート,コンパスで確認しながら歩いていると代表Sより「磁石なんて使ってるのか」と指摘される。山の地形を頭に入れて歩く代表Sからしたら無用の長物なのか・・・冬期に視界のない中,何も使わずに迷わず下山したという逸話を聞いた事もある。そこからは沢沿いに高度を上げていく。
烏ヶ山西ルンゼに取り付くと思った以上に雪が多く上まで雪渓が続いている。雪も固くピッケルがいるなと代表Sと話ながらステップを刻みながら慎重に登っていく。この時点で下りで予定していた烏谷はピッケルアイゼンなしは危険と諦めた。雪が切れ大岩が現れる。ここからはロープを出し登っていく。大岩を越えるとスラブの岩場が少し続く。代表Sより船上での練習の事か,TRで登ってる姿に違和感を感じる,実践で覚えていくのが1番と言われ先行させてもらう。クライミングシューズでは問題ないスラブ帯も泥だらけの登山靴だと滑るし,支点を取ろうにも頼りない地盤と草しかなく数m登ったとこでスタート地点まで滑り落ちた。次は登りきり支点を取り一安心。グローブ岩下にある滝と呼ばれる大岩まで4ピッチ。滝の大岩も先行させてもらうも,さすがにここは落ちたら危険な場所だったので,代表Sが支点を取ってくれビレイしてもらいながら登り始めるも支点の場所を見ると落ちたら1度は下の岩にぶつかりそうと思い,慎重に登るもつかんだ岩が剥れること数回。持つ岩も足場も信用ならず緊張した。
確かにどぼんです
グローブ岩真下辺りの太めの木がある場所まで行き支点を取り,グローブ岩から右へのトラバースは代表Sに先頭を代わってもらう。稜線までの最後1ピッチは先行させてもらい木をよじ登りながら烏ヶ山直下の稜線上へ到着。登ってきた代表Sと握手して烏ヶ山へ。これがアルパインっていうのかな,ドキドキした6.5ピッチでした。
お疲れさまでした
昼を済ませたら南峰コルから木谷へ直接下る通称どぼんコースへ飛び込む。飛び込み場所は目を疑ったけど代表Sが突入するのでついていくしかない。急斜面だけどブッシュが凄すぎて滑ってもどこかで止まれます。後は下るだけと思っていたけど,登りとはまた違う骨が折れまくりなルートでした。木谷源流に合流したら木谷登山口へ。最後は2人ヘロヘロになりながら弾力のある笹薮をヨレヨレとかき分けながらの下山,駐車場に着くと2人で思わず地面に倒れこんだ。一般ルート全くなしのワクワクしっぱなしで楽しい山行となりましたが,頼りない私のサポートに病気の関係で疲れたらいけない代表Sの体をだいぶ疲れさせてしまい申し訳なかった。ありがとうございました。
ちなみに,木谷源流から西ルンゼは息をするのを躊躇うほどの虫でした。代表Sも数十年大山に入ってるけどここまでの虫には遭遇したことがないと言われてました。虫除けネットをしていても入ってくるし(しないよりはマシ)水を飲めばボトルに入るしで気が狂いそうでした。この時期は虫対策必須です。

4 件のコメント:

  1. ハードな山行、お疲れ様でした。
    内容が仔細に書かれていることから、魅力的なルートだが、実際に行くと大変そうですね。
    また、一般ルートをまったく歩かないのに、コンパス無用の代表Sはさすがです(いや、頭に入っているからこそ、一般ルートを行かないか?)
    最後の倒れこんだ写真が撮れるということはまだまだ余裕があるように感じますが、私の錯覚でしょうか?

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    1. とても魅力的なルートですが時期が悪かったです。疲労の4割は虫ストレスなような。最後は倒れこんで少し回復してからの記念撮影でした。カメラのレンズフードにタオルにボトルに落し物がいっぱいです、回収願います・・・

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  2. お疲れ様でした。
    代表がぶっ倒れるほどとは、かなり難儀な藪コギだったのでしょう。うん。
    代表に負けていられません、藪があったら突っ込みましょう。

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    1. Sa紹介のゴーロ山域でこのルート以上の藪に突っ込んできました!代表弱ってこれとは、全盛期はどれだけすごかったのか。

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