2014年8月12日火曜日

2014夏 地獄谷~大休谷

初めから核心
台風後で増水した地獄谷の激流を見た瞬間にMk,Fuは今日は撤退だと思ったが,Tの「Mkロープ!」の声が響き,本日の山行が普通にスタートした。

①日時:2014.8.11(月)
②行先:地獄谷~大休谷
③メンバー:T,Mk,Fu
④行動記録:
香取P(6:30)→大休峠(7:40)→地獄谷(8:40)→大休滝(10:00)→野田ヶ山稜線(14:25)→香取P(16:30)
⑤行動概況:
大休峠,大休口と経由し,地獄谷に入渓する。水量は多く,最初の渡渉からロープを使用したので,大休谷出合まで思った以上に時間がかかった。
地獄谷に優雅に注がれる大休滝F1を滝壺から眺める。残念ながら登れそうなところがみつからない。右岸の潅木を掴んで登り高巻する。急な尾根を攀じ登った時,轟音とともに大迫力のF2が現れた。F2の滝壺まで降り下から眺めると,瀑風がハーネスのシュリンゲを揺らす。高低差30メートルはあろうかと思われる2段の滝は素晴らしかった。ここも、右岸より潅木を掴んで高巻する。
地獄谷の激流に何度も流される
大休滝(ここは滝が2段になっている)
この高巻は痩せ尾根で岩質も脆い。最新の注意を払いながら攀じ登る。F2を高巻いた後はもう一度下降し大休谷へ入る。この大休谷の様相はとても美しかった。水圧も少なくなり水質も濁りが無くなった。2~3mの滝が続き飽きさせない。深いゴルジュのVを背景に,日本庭園のような絶妙な配置で苔むす岩が佇んでいる。ホールドも豊富にあり,ザイルも滑滝で一回出したきりだった。寒くなく暑くなく,やっぱり夏は沢登りに限る。野田ヶ山を目指してひたすら上がるが3人共に足が重たいようだ。アプローチに2時間かかると結構つらくなる。
最後の滑滝
やがて水流が無くなったかと思われた所に最後の滑滝3連発が現れた。この後は急な藪漕ぎで汗を絞り出し,野田ヶ山手前の縦走路に抜けた。ここに,念願の大休谷完全遡行の完成となった。
帰りは,大休峠経由ではなく,野田ヶ山からショートカットし中国自然歩道に出た。疲れているのに最後の藪漕ぎはきつかった。YCC的だなと思った。T曰く「秋のキノコパーティのため」らしい?
何だかんだ言って今回の山行は10時間を要した。その時間と回りの変化に満足するものでした。
大休谷を遡行








4 件のコメント:

  1. 全身濡れまくれの10時間の山行は,体力のなくなった私にとってきついものでしたが,その代わり満足感溢れるものでした。山に浸る時間と満足感は比例するような気がします。
    水に関する変化もおもしろかった。水の量,水の色,水の音,そういう意味でバリエーションでした。
    このメンバーの組合せは初めてである。無言ではないが,黙々と歩くこのパーティに乾杯!
    秋のキノコパーティの食材ゲット,期待していいかな?

    返信削除
  2. 沢履のフェルトがすり減る毎に、沢登りの魅力に引き込まれています。パーティーを組んだ仲間に、確保し助けてもらうことで、技術を学ぶことができるし、また、自分がトップで仲間を確保することができた時には、爽快な達成感に包まれます。今回は10時間の長い行程でしたが、最後まで集中力を保ち、少し自信の持てる山行になりました。大休峠でキノコ鍋!今度の例会で詳細を相談しましょう!宜しくお願いします。

    返信削除
  3. 10時間お疲れ様でした。地獄谷山行の3人に加えNも甲川に入っていたそうだ・・・台風の直後だというのにYCCのバイタリティはすごい!修理に預かったMKのフェルトソールは限界まで磨り減っていました,相当な沢好きですね。

    返信削除
  4. 終始サポートありがとうございました。色々と歩いたと思っていた大山もYCCで入るといつも見たことのない景色ばかりでしんどくても充実感でいっぱいです。キノコはまずMkに正しいなめこの見分け方を伝授してから・・・鍋に月見に食べ物の話が多かったですね、秋はYCCのシェフ達のごちそう楽しみにしてます。収穫はあのコースにて。

    返信削除