2014年5月30日金曜日

2014春 蒜山往復

絵画のように美しい縦走路
夏の遠征に向けてボッカトレーニング。今回のテーマは「完全」往復。山頂で引き返すのではなく登山口まで下りてから引き返す。

①日時:2014.5.29(木)
②行先:蒜山
③メンバー:Fu,会員外(S)
④行動記録:
往路:下蒜山登山口(6:00)~下蒜山山頂(7:14)~中蒜山山頂(8:32)~上蒜山山頂(9:29)~上蒜山登山口(10:34)
復路:上蒜山登山口(11:05)~上蒜山山頂(12:45)~中蒜山山頂(14:00)~下蒜山山頂(15:51)~下蒜山登山口(17:18)
⑤行動概況:
犬2匹に先導されながら
御来光を見ようと4時出発を予定していたが,蒜山麓で車中泊していると3時過ぎに雨が降る。一気にやる気がなくなり出発時間を遅らせる。4時過ぎにもまた雨が降り空を見るととても御来光が期待できる空ではなかったので結局6時出発となった。朝の冷たい空気と気持ちのいい風に吹かれながら下蒜山を上っていると犬2匹が目の前に現れる。早くおいでよ,と言わんばかりに私達を何度も振り返りながら先導してくれる。下蒜山を越えると草むらに隠れてしまいサヨナラした。上蒜山登山口までは順調に歩き,休憩と補給をして再出発。1度下りきった山をまた上るのは気持ち的に気合がいりますね。上り始めは木陰で気持ちよく歩けたが,陰かなくなり日差しに照らされながら歩くと暑さでどんどん体力が奪われていく。気温は30度,雲1つない炎天下のなか重たいザックで歩くのはかなりしんどい。上蒜山山頂まで上り,遠くに見える下蒜山を見てげんなりする、どうにもこうにも暑い。熱中症に気をつけながら持ってきた氷を食べて体を冷やしながら足を進める。苦しいながらも中蒜山までは予定通りに歩け,今回の踏ん張り所の中蒜山から下蒜山に突入。
つらくても下山したら楽しい思い出
中蒜山下り始めの段差をドタバタ下っていると2年前に痛めたきり忘れていた右膝に覚えのある激痛が走る。そこからは右膝を曲げると痛みがあり足がなかなか進まない,もう大失速。いつまで続くんだと思う長い中蒜山を下り終えると今度は下蒜山への上り。傾斜はあまりないがこの往復で1番しんどい箇所になる。上りだと膝は痛くならなかったが日陰の少ない縦走路,暑さに苦しめられ何度も休憩しながら下蒜山山頂に到着。あまりの疲れに寝転がって休憩してしまった。後は下るだけだけど,下るのが辛い。膝の痛みに耐え脂汗をかきながらなんとか日が沈む前に下山。予定よりだいぶ遅れて11時間もかかってしまった。気温もあったけど往復でボッカ,私の力量以上の山行に思いました。心底疲れた。下山後はしっかりアイシングで翌日の痛みはありませんでした。筋肉痛だけど。
最後に,下蒜山で見た犬2匹。帰りに出会った登山道整備の方が首輪もしてないし捨て犬だと捕獲され役場へ連れて行くと言われていました。先日Kwより紹介された出雲北山の一般道を外れたとこで小鹿を追いかける野犬数匹に遭遇したことがありますが,あまりの凶暴性に恐怖したのを思い出しました。山にゴミを捨てるなと言いますが動物もです。
そういえば,ササユリが1輪つぼみをつけてました。もうすぐですね。

2014年5月27日火曜日

2014春 出雲北山(弥山)

昨秋は赤土の細道だったのだが
①日時:2014.5.27(火)
②行先:出雲北山
③メンバー:Kw(単独)
行動記録:
弥山広場(14:40)→山頂(15:30)→小休止→下山開始(15:40)→弥山広場(16:00)
行動概況: 
普段ならばブログアップをしないような散歩コースだが,ネタを拾ったので少し紹介。
昨日のまとまった雨により空気に透明感があり,早朝の出勤時より『昼休憩は弥山でラーメンだ』と決めていた。スーツを登山スタイルへ着替え,ラーメンを持ってスタートする。
いつものように民家脇から鹿避けネットを潜り,登山道へ進む。ここで登山道の変化に気付く。登山道入口がきれいに整備され,かつて不明瞭な赤土の登山道だったとは思えない。
見違えた登山道に感心しながらさらに進むと,危険箇所(?)には鉄柵まで整備されている。
これは期待できるぞと思い,最難関の『5合目枯松倒木ゾーン』までやってきた。
昨年秋の縦走時には登山道を遮る倒木の酷さに閉口,なんとかならんものかと思っていた。そこで島根県の森林インストラクターに随行してもらい現場写真を撮り,市と県へ報告して整備して頂けるよう請願した経緯があった箇所だ。自然歩道に指定されている体もある。
スッキリした『5合枯松倒木ゾーン』
その『5合目枯松倒木ゾーン』だが,本当にきれいに倒木が処理されており登山道が蘇り見違えるほどだった。その後は山頂まで1本の倒木も無く,快適に進むことができた。
整備前の登山道の状況から推し量ると,この整備には多大な労力がかけられたに違いないと思う。これだけきれいに整備されたので,トレランコースとしての人気にも更に拍車がかかる事だろう。治山,登山道整備の関係者の皆様に感謝いたします。

◎民家から50mほど入ったところで鹿を2頭確認。
◎山頂についてラーメンを食べる箸を忘れたことに気づく。
◎出雲大社の様子を見ようと持参した双眼鏡を車に忘れた。
◎結局,山頂では何もできず早々に下山することを余儀なくされた・・・

2014年5月25日日曜日

2014春 庄司ヶ滝&妖精の滝&五右衛門風呂

クマ注意!?
去年初めて足を踏み入れすっかり魅了された甲川周辺。行き損ねた庄司ヶ滝上流に転がっている五右衛門風呂を今週1人で見に行こうと計画を立て準備していると代表Sより同じエリアの山行案内が届いた。強く念じすぎて代表Sに私の気持ちが届いたのだろうか。五右衛門風呂に少し寄り道しましょうとリクエストし山行をスタートするもこの提案がきっかけで本当にすごい寄り道をしてしまうことになる。

①日時:2014.5.22(木)
②行先:甲川源流部(庄司ヶ滝,妖精の滝)
③メンバー:S,Si,Mi,Fu
④行動記録:
香取登山口(8:16)→甲川(9:20)→庄司ヶ滝(10:17)→妖精の滝(10:50)→五右衛門風呂(11:38)→矢筈稜線(13:59)→大休峠(14:48)→香取(16:47)
⑤行動概況:
香取から入山し,林野庁地図の赤線作業道より目的の庄司ヶ滝,妖精の滝を目指す。甲川に下り庄司ヶ滝へ向かうとまだ雪が残っており,泥壁と雪のチムニーをよじ登り泥だらけになりながら進んでいく。
泥壁と雪のチムニーを楽しみます
ゴルジュが見え庄司ヶ滝に着くと雪解けでいつもより水量が多い滝が楽しめた。庄司ヶ滝と言うと地図と位置が違うとよく話題になる場所だが,地図の場所に行くと涸れ沢となって残っている。「美しき伯耆の滝たち」を読むと1965年の大量伐採の際に谷が崩落して水の流れが変わり,いま私達が目にする庄司ヶ滝ができたのではないかと著者は推測されている。計測当時の写真も載っているが,当時よりだいぶ滝口が下がっているように思う。時間の経過とともに人知れず姿を変えていくなんてどこか寂しい。次は地図上の庄司ヶ滝,妖精の谷へ。現・庄司ヶ滝の谷よりだいぶ広い谷幅を見ると,こちらが本流だった頃はどんな素晴しい滝が流れていたのかなと想像してしまう。
地図上の庄司ヶ滝,今となっては幻の滝
妖精の滝は雪があり普段目にする場所より先に行け,いつもなら難儀する右岸に簡単に取り付けた。右岸から見下ろす妖精の滝の水がエメラルドグリーンでとても美しい。右岸の尾根を登りきりしばらく歩くと,目的の五右衛門風呂が転がってるとこに出る大量伐採の時期かな,林業の作業小屋の跡地らしい。錆びて汚れまくりだけど念願の五右衛門風呂と記念撮影をして後は大休峠経由で帰ろうと進むもしばらくして代表Sより「間違えちゃったみたい,藪漕ぎになるけどこのまま登れば矢筈の稜線にでるから」と満面の笑みで告げられ,急登の尾根を藪漕ぎしながら登ること2時間,やっと稜線へ出る。
作業小屋跡地の五右衛門風呂
大幅な寄り道にSiが「精も根も尽きた・・・」とグッタリだったのでしばらく休憩し大休峠経由で香取へ向かうも,雪解け後で道が不明瞭でまたもやコースアウトし天気予報通り降りだした雨の中,急斜面の上り下りを楽しみながら本ルートへ合流しやっと香取へ到着。過去の大山の姿,文献や今の地形を見ながら想像するしかできなかったけど,昔から大山を歩いていた代表Sの貴重な話を楽しみながらの満足な山行となりました。

2014年5月24日土曜日

2014春 船上山(屏風岩:クライミング)⑤

覗き凹角ルート
清水ルート
皆登れました!

 
①日時:2014.5.24(土)
②行先:船上山屏風岩
③メンバー:Mj,Mt,O,会員外(To)
行動記録:
9:00クライミング開始 → 18:00クライミング終了
行動概況: 
今週も船上山クライミングへ行ってきました。
午前中に「船上覗き凹角ルート」をMjリードでヌンチャクを壁に残したまま,O,Mtもリードの練習を数本。
昼からアクエリアス。ここはOの初リードでいきました。終了点は新品のラッペルに変わっているので,行く人は終了点回収の練習をしておきましょう。
3時からは今日の山場「清水ルート」50mほどもある高度感あふれる景色のよいルートです。始めは草付もありプチアルパインなルートです。Mjにリードを担当してもらいましたが7年ぶりとのことで新鮮だったのではないでしょうか。核心はスラブに抜けるまでの凹角でしょうか?OとMtはヌンチャクを握り締め体を持ち上げて突破しました。スラブに出てからは程よい間隔で横筋があり登りやすい面でした。

Toも登りたいと参加しMjは3人を引き上げるのに壁で2時間もビレイをしてくれました,お疲れ様でした。本日は9時間も岩で遊びました,新記録です。今日はよい動画も取れたので次の例会をお楽しみに!

2014年5月20日火曜日

2014春 吾妻山

ザックに差していたピッケルの代わりに,ノコギリを差して山に入る。
星空と吾妻山
①日時:2014.5.18(日)
②行先:吾妻山
③メンバー:Mk(単独)
④行動概況:
一人で山に入るより,気の合う仲間と一緒の方が楽しい。日曜日が休みの仕事なら,そういう山が増えていただろう。いつものように,日の落ちかけた道をゆっくりと上がっていく。重たいザックを担いで登山道を少しはずす。藪の中に入る時の寂しさが,社会と山との境界線だ。境界線を越えると身体性が順応していくような気がする。特に機能が鋭敏になるのは聴覚だ。風の鳴らす音か獣の鳴らす音か・・・獣ならばその大きさも想像がつくようになった。熊よけの鈴を外して耳を凝らす。規則正しい小鳥の声に,小さな歩幅の獣の音が混ざっている。「もう遅いからお母さんの所へお帰り」と声をかける。ウサギだろうか?遠ざかっていく足音が聞こえなくなった時,日が落ち夜がやってきた。ヘッドライトを照らして,枯れ枝を拾う。 一抱えほどの枯れ枝を,ひもでザックにくくり付ける。楽しみである「焚火」の為なら重さも苦にならない。
焚火は決められた場所でする
幕営地に着き,ザックを下ろすと,枯れ木に火をつける。寝床の準備が出来たころ,焚火はちょうど良い高さになっていた。ヤニで黒くなったコッヘルに,水で割った安いバーボンをいれて沸かす。焚火の温もりで体がほぐれてくる。温まった独特の香りが,一人の寂しさを消してくれる。へべれけになる前に,それをコッヘルからポケットボトルに移し替えて大膳原まで歩いていく。大膳原は広いコルで,視界を遮るものは何もない。吾妻山の背後に月は隠れ,美しいシルエットを映しだしている。輝く星をつまみにグビッと一口やる。この安いバーボンは,温めたり炭酸で割ったりと雑に扱うほど美味くなる。 誰もいない真っ暗な草原にただ一人。満天の星空に溶け込んでいくようだ。 
うっすら流れ星
大膳原の広い草の上に寝て,深い星空を眺めていると,一筋の流れ星が通りすぎた。ちょうどその頃,カメラの電池も酒もなくなった。焚火に戻り,次は日本酒を温める。修業時代に電気を止められ,フライパンの上で割り箸を焼いたことを思い出す。一人,回った酒でニタニタしながら昔の記憶と現実の世界がうつろうつろとして,朝までそのまま眠った。 気がつくと,御来光はとっくに終わり明るくなっていた。ザックに荷物をまとめ新緑の登山道を下り境界線を越えると,嫁と映画を見に行く約束を思い出した。焚火に燻されたこの香りを彼女は受け入れてくれるだろうか?叱られる前に清嵐荘の湯に浸かり現実社会へと家路についた。※焚火は大膳原ファイヤーサークルにて安全管理を徹底して行いました。所定の場所以外での焚火は禁止となっております。

2014年5月18日日曜日

2014春 船上山(屏風岩:クライミング)④

カンテルート真下よりMt
大山の隅々や隠岐諸島がくっきり見えるとても絶景な日。でも必死で見てたのは屏風岩の岩肌だったかな。

①日時:2014.5.18(日)
②行先:船上山屏風岩
③メンバー:Mj,Mt,Fu
④メモ:
MjとMtは昨日の引き続き連日クライミング。まずはカンテルートへ。左隣の側面ルートよりは簡単だよと登るも,初めは階段状になっていて登りやすいが途中から高度感を味わいながらちょっと悩みながら登る。下からMtが「そこからの景色は~?」と聞かれて景色を楽しむ余裕もなく登っていたことに気付く。景色を見てリラックスして再スタート。登りきると待ってたMjよりセカンドビレイやこういう場所でのあれこれを教えてもらい,懸垂下降で下りる。
Mjが核心部にチョークで目印
しばらくすると出雲の山岳会の方が初期のルベルソを使って懸垂下降で下りてこられたのでチラッと見せてもらう。昔はロープが太かったからこれがロープの流れが良かったんだよとMjに解説をしてもらう。こういう道具は1度買うとずっと使えるらしい。ずっと登山,岩登りをされてる方が今でも昔の道具を現役で使われてる姿はかっこいい。
Mtの奮闘ぶり見たい?
午後からは千丈覗き凹角ルートへ行き,MjのリードでMtが登っていく。核心部で苦戦しながらも,行けた!とMjと叫んだその瞬間,クイックドローからロープを外し忘れたMtは途中で身動きとれず引き返すはめに,惜しい。その後は仕切り直して見事登られました。Mtの核心部での奮闘は動画に記録したので時間があれば例会の時にでも。次はFu,2度目のチャレンジ。前日にボルダリングを頑張りすぎて腕の疲労感が心配だったけど,前回同様核心部までは行けるもやはりそこからが難しい。Mjがチョークで目印をしてくれたり下でアドバイスしてくれて,必要なホールドを掴んだけど,もう腕に力が入らずあえなく終了。途中,2回ほどルートを間違え無駄に体力を消耗したのも悪かった。上からの景色を撮っておいでと渡されたMtのカメラは電源をつけることなく返品。次は核心部までスムーズに行き,乗り越えてぜひ上からの景色を撮りたいものです。

2014年5月17日土曜日

2014春 大山散策&船上山(屏風岩:クライミング)③

私にとっては大山散策とクライミングの欲張りの山でした。欲張った甲斐があり,行く山が明確に,行きたい山がまたひとつ増えました。
大山散策メンバー(北壁をバックに)
①日時:2014.5.17(土)
②行先:大山元谷&船上山屏風岩
③大山散策メンバー:T,Si,Y
④クライミングメンバー:T,Mj,O,Mt,会員外(Y)
⑤大山散策メモ:
大山散策は南光河原から,金門,元谷まで,大山北壁を望みながら歩いた。正面に北壁を見ながら歩くのが楽しい。上がるにつれ,北壁は形を変え,大きくなっていく。今更ながら大山の素晴らしさを再認識する。歩きながら,大昔Siと行った西鎌尾根から見る槍ヶ岳がオーバーラップする。お互い先が短い者同士,歩けるうちに,Siが行きたいと言っていた雲ノ平,高天原に連れて行ってあげることにした。元谷で昼食後10時には,急ぎ船上山にクライミングに向かった。(文責T)
クライミングメンバー
⑥クライミングメモ:
YCCのクライミング講師Mjに連れられ船上山でクライミングを行った。今回はアクエリアス,国体ルート,ブラックフェイスを練習。
午前中にアクエリアスを各自2本ずつ腕ならし,そろそろここは皆(.9クラス)登れるようになってきたようである。昼からはTも朝の山行を終え駆けつけてくれた。まずは国体ルート,Mjのリードを頼りにOがセカンドで登る。なんとかノーテンションで登れた。ロープを残したまま,終了点からトラバースしブラックフェイスにもトップロープをかける。Tは2ルートを登りきり,Mt,Yもトライを重ねるごとに少しづつルートを伸ばすことができた。時を忘れて登り降りすること数時間,いつの間にか5時になり,皆の腕も限界なので終了。
今日でかなりポイントを覚えれたかな?早くMjのようにリードをこなせるクラスになりたいです。まずはアクエリアスルートのリードを目指して!!(文責O)

トップロープで何度も練習
ビレイのMjとT
上部 登るMtとY

2014年5月12日月曜日

2014春 広島_十方山ウラオレ谷

あと2ヶ月先なら・・と今回は巻いて歩く
次は沢。広島で山を始めた私にとって十方山はどこか特別。広島県第3位の標高と読図ができないなら入るな,と言われたりで一般登山道に足を踏み入れるだけでもドキドキの山だったのに今では沢登りに訪れる楽しい山になってしまった。

①日時:2014.5.11(日)
②場所:十方山ウラオレ谷
③メンバー:Fu,会員外(M)
④行動記録:
ウラオレ橋(8:33)→ナメ滝(10:09)→障子滝(10:17)→三ツ滝下段(10:22)→三ツ滝上段(10:50)→那須登山口(12:52)
⑤行動概況:
美しいナメ滝
ウラオレ橋から入渓し,早速今年初の沢に足を突っ込む。ヒヤッとしたけど,気温も高めで動いているので冷たさはそこまで気にならない。ただ裸足で水に浸かると相当痛かった。沢靴の保温性に感謝しながら足を進める。前半はゴロゴロした岩や適度な間隔で現れる小さな滝を楽しみながらゆっくりと進んでいく。飽きてきたなと思った頃に,今回1番楽しみにしていたナメ滝が現れる。とても美しい滝でしばらく足を止めて見入ってしまった。ナメ滝が現れてからは楽しい滝の連続。この時期だし,Mには膝までしか濡れないようにしか歩きませんよ!と告げていたけど,いざ目の前に障子滝が現れると水量はあるけど登れそう。ホールドも豊富にあり私でも大丈夫だろうとのことで,ロープを出してもらい登ってみる。緊張したが濡れることを気にしなければ階段状になっているので登りやすい。最後の三ツ滝上中下も初めは高さに緊張したけど同じようにクリア。滝で濡れたけど,三ツ滝上の陽が当たったテラスで休憩してるとすぐに乾いて冷えるようなことはなかった。核心部も過ぎ,もうこの先はつまらないだろうと遡行終了し登山口に繋がる林道を目指し,合流したら後は那須登山口へ下山して松江へ帰る。道路の温度計を見たら28度だった。土日共に付き合ってくれたMに感謝。帰宅し足を見ると気付かないうちにアザだらけ。今年も生足で外を歩くことはなさそうです。
まずは障子滝
三つ滝上段、左から



2014年5月11日日曜日

2014春 広島_窓ヶ山(クライミング)

どれだけ時間がかかったかな・・・
久しぶりに広島の山仲間と合流。土日で岩と沢を楽しんできました。まずは岩。

①日時:2014.5.10(土)
②場所:窓ヶ山
③メンバー:Fu,会員外(M,H,D)
④行動概要:
それぞれが異なる山岳会に所属しているが,予定が合った4人でクライミングが楽しめる窓ヶ山へ向かう。初心者は私だけなので,準備をしている間に初めて見るトポ図というものを見せてもらい,窓ヶ山にどんな岩場・ルートがあるのかを確認しておく。船上山にもあるのかな?
ミレニアムスーパークラッシュ(5.10c)
まずは、秋桜(5.9)。登り始めが難しいと言われたがなんとかクリア。しかしその後にまだまだ試練が続く。もう進めないと思うところも時間をかけゆっくりとじっくりと登っていく。随分時間がかかったけど何とか完登。
男性陣のお花見はここら辺で断念
すぐ右隣では,随分かっこいい名前のカンテルートを日本山岳会のアルパインチームの方が登っていたのでしばらく見せてもらう。
次は1本左のお花見に行こう(5.10b)背のある男性陣は初めのテラスにすぐ手が届くけど,背のない女性陣2人はテラスに手をかけるのが一苦労,技がいるらしい。私はアドバイスをしてもらいつつ時間をかけなんとかテラスに手が届いたけど,そこで力尽きて落ちました。

こちらはお花見満喫!
続いて背格好が同じもう1人の女性が登る。クライミングは身長じゃない,と言っていた通り難所のテラスも乗り越え男性陣も途中で断念したこのルートを完登されました。
リードの練習を眺める

登れきれずに帰るのもあれだね~(私が)とのことで今までより簡単という涅槃の行道(5.8)へ行き,登ったり懸垂下降の練習をしていたらもう17時。いつも思うけどクライミングは時間が経つのが早いです。
山を下りて明日の準備に取り掛かる。(沢へ続く

2014春 甲川:山菜採り

YCC女性部(ザックの中はウドで一杯です)
今日は母の日,それに合わせてというわけでもないが,おふくろのプレゼントも兼ねて,山菜採りに行ってきた。
五体,五感を使い,時間をかけて,少し危険を冒しながら?(今日はマムシに遭いました)プレゼントを探す。価値があるプレゼントであることわかってくれただろうか。
YCC女性部と一緒で,のんびりとした山というよりハイキングって感じでした。昨日,烏ヶ山から地獄谷を10時間も歩き通したI にしてみれば,物足りなかったかもしれない。
何はともあれ,これで私の今春の山菜採りが終了した。
マムシに遇いました
(どこにいるかわかる?)

①日時:2014.5.11(日)
②行先:甲川周辺
③メンバー:T,I,Sa,Si
④メモ:
今日のターゲットはウドとコシアブラ。ウドの状況は先週の山菜パーティで確認済。前回残しておいた同じ場所に行く。誰も入っていなければあるはず。予想通り,メンバー全員,1時間程で買い物袋一杯になり,とりあえず,車の所に帰る。ウドを車にデポし,次はコシアブラを探しに甲川上流に向かう。まだ日陰にはたくさん雪が残っている。コシアブラはあることにはあるが,地面近くはまだ蕾,上は葉が広がっている。採れそうな適当な高さの木が少なかったが,ほどほど収穫して,帰路に着いた。効率よく午前中に山菜採りは終了した。

2014年5月10日土曜日

2014春 烏ヶ山~地獄谷

予想外のテクニカルな長時間山行でした。

①日時:2014.5.10(金)
②行先:烏ヶ山~地獄谷
③メンバー:O,Y,E,I
④行動記録:
鏡ヶ成スキー場(9:00)→正面登山道→烏ヶ山(10:30)→駒鳥小屋付近(12:00)→地獄谷→大山滝展望ベンチ(18:00)→一向平駐車場(19:00)
まだ余裕の笑顔
⑤行動概況:
車2台で出発。少し出発時間が遅くなったと感じつつも7時間予想でスタート。1台をゴール地点の一向平に止め,春のうららかな天気の中,鏡ヶ成を出発。烏ヶ山にて小休止の後,鳥越峠を抜け駒鳥小屋へ,まだまだ雪は豊富でスキーを担ぐ登山者ともすれ違う。小屋へは寄らずショートカットでグリセードを使い地獄谷へ。ここまで3時間。まだ余裕のある時間であった。この先,地獄谷で地獄のような沢下りになろうとは予想できていなかった。予想では一般装備で川には入らず行けるだろうと考えていたが,雪解け水による増水と大量に残った雪の急斜面・土砂崩れで我々の行く手を防いだ。
この時期ならではの自然の造形

    

Oが先行して通れそうなルートを探すがあまり選択肢はなく,危ういスノーブリッジや斜面と雪の隙間を覗くと5m下に川が流れるシェルンドもどきのそばを通ってゆく。ヌルヌル逆相スラブも辛い上りでした。
一度は懸垂下降も行った,誰もハーネス,下降器を持っていなかったのでカラビナとスリングで行い非常に手間取る。
氷水の川を渡ること10回以上,時折太ももまで浸かる。もちろん登山靴はビシャビシャ。3度は流れが強めでスクラムを組んで渡る。
ようやく「一向平へ」というペンキが見えたときは皆に安堵の表情が伺えた。最悪ヘッドライト使用も頭に浮かんだがなんとか 日暮れ前にゴール,お疲れ様でした。とてもハードだったが,充実した山行でした。特に地獄谷の滝群は美しい。今度は逆コースで行ってみたいですね。
やっと一般道へ帰還
激しい水の流れ

反省点として,バリエーションを行くものとしてハーネス,ビレイ器は必ず所持すること。正確なロープワークを覚える。雪がありそうならピッケル,アイゼン装備。

今回のルートだと沢靴+軽アイゼンが的確な装備だったかもしれません。

2014春 船通山②

鳥上集落を照らす夕日
仕事が早く終わったので,船通山にサンセット&ご来光登山に行ってきた。
①日時:2014.5.10(金)~11(土)
②行先:船通山
③メンバー:Mk(単独)
④行動記録:
一日目 鳥上滝登山口(18:00)→船通山山頂(19:00)
二日目 山頂避難小屋(06:00)→鳥上滝登山口(07:00)
⑤行動概況:
スサノオと同じ景色を望む
住まいから1時間で取り付きまで行ける船通山は私のお気に入りだ。子どもを連れても気軽に登れ,シーズンごとに美しい様相を見せてくれる。
その中でも,私のお気に入りは「夕景とご来光」だ。鳥上の水田に照らされる夕日は,懐かしさに包まれる心地よさがある。

霧と新緑
日が沈んでからは,ブルーに近い薄紫の稜線とピンク色に染まった水平線が闇に吸いこまれながら混ざり合い,やがて群青色に同化する。そのころになると,決まって風が強くなる。小屋に入って酒を沸かして一杯やる。
小屋は綺麗だが,夜は人に逢ったことがない。
翌朝,ご来光を望みに山頂に立つと目の前に大山が見える。この日は雲海で明瞭ではなかったが,スサノオが降臨した地にふさわしいロマンを感じる絶景が広がっていた。
綺麗な山頂小屋
雲海の中を下山して行くと,そこは霧のたちこめる新緑のブナ林であった。群生するカタクリは時期を過ぎているようだが,幻想的な霧のブナ林の息をのむような透明感は,立ち止まり心を奪われるほど魅力的だった。
久しぶりに三脚と一眼を担いで上がったが,自分の不甲斐なさに愕然とした。体力が落ち体重が増えてたら苦しいのは当たり前である。重いザックを担いで,少し鍛え直そうと反省した。

2014年5月6日火曜日

2014春 山菜&岩魚&クライミング

2年前の記事「2012春 山菜採り(ウド)&渓流釣り(岩魚)」の宿題というかバージョンアップ編。
ゲットした大切な岩魚
春山の恵みを味わおうと粋人たちが集まり,山菜採り,フィッシングに精を出し,山菜三昧(天ぷら,味噌和え,おひたし),岩魚の骨酒を味わいました。これが本当の贅沢なご馳走です。仕事を終え,参加してくれたメンバーもおり,賑やかなパーティになりました。当初は現地で野外調理を計画していたが,空模様があやしく,いつもの山小屋に変更して行った。山菜に加え,燻製,焼肉,スライドショーのおまけもついた。
パーティに前後して,船上山でクライミングも行い,5月連休,各自それぞれの春の山遊びを楽しみました。
ウド採りに精を出しています

①日時:2014.5.3(土),5(月),6(火)
②行先:大山周辺(船上山,甲川,阿弥陀川,?)
③メンバー:T,Mj,I,Y,Si,O,Kw,Mk,会員外(To,Y)
④収穫した食材:
ウド,コゴメ,コシアブラ,タラの芽,クロモジ,フキ,フキノトウ,山椒,ウワバミソウ,岩魚
⑤メモ:
(5/3)
急に午前中だけ時間が空いたのでMjに連絡をとり,Iも参加し3人で船上山でクライミング。5月連休がスタートする。
贅沢なご馳走(山菜の名前わかる?中央に卵とチーズの燻製と岩魚)
(5/5)
山菜採り班,釣班に分かれ,大山周辺を馳走する。それも一番楽に,いい山菜が採れる秘密の場所を,ピンポイントに目指す。
こういうときは,大山周辺を一番知る山岳会YCCのキャリアが発揮される。
最低限,ウド,コゴメ,コシアブラは必ずゲットしなければいけない。今回の料理長Siから,採れるまで帰還は許さないとの厳命が下る。
なんとか各班,食材をゲットし,山小屋へ集合。収穫を披露,調理をしながらパーティ開始。
千丈のぞき終了点からの景色
私は春山の恵みを肴に久々のお酒を舐める様に味わいました。Mkブレンドのコーヒーも美味しかったな。
(5/6)
パーティ翌日は,船上山に移動,T,Mj,Yに加え,わざわざ島根から来てくれたKw,Y(会員外)と合流し,5人でクライミングを楽しみ,2014年の5月連休が終了した。

2014年5月1日木曜日

2014春 船上山(屏風岩:クライミング)②

新会員Yaの登り
①日時:2014.5.1(木)
②行先:船上山屏風岩
③メンバー:S,O,Fu,Ya,Mj,Kw,岳獅会(Ni)
④行動概況:
船上山でクライミング講習を受けてきました。
天気予報は怪しかったですが晴天に恵まれ,春の気持ちよい空気の中クライミングを楽しみました。

まず練習岩で基礎訓練,新会員Yaとは初めてご一緒しましたが,既にクライミングシューズを始めATC,エイト環など装備を持っていて驚きました。しかも練習岩を登山靴で簡単に登っているし凄いデス。Fuも早速シューズを購入し,やる気です。もちろん代表Sはカラビナのみや肩がらみで下降していましたが・・・

この先どう行けばいいんですか~

今回面白かったのがチムニールート?(クラックルート?)2ピッチのアルパインコースです。Niにカム使用でリードしてもらいYa→Oの順に登りました。難易度は高くないですがクラック,スラブ,やぶ等内容盛り沢山です。私は中間ビレイポイントのテラスでいつか幕営してみたいと心の内で計画しました。

ダブルロープ懸垂で登攀を終え降りるとMjを始め,Kwが入会予定?の友人1名も連れてきていました。

昼食後3チームに分かれMj,Kwがアクエリアス(8)。S,Fu,Yaが蜂の巣短縮ルート。
OとNiはブラックフェイスに取り付く。
私はNiにリードしてもらいトップロープで登りましたが,10a難しい。上まではいきましたがリードはおろかノーテンションもまだ先になりそうです。この黒壁2本と岳獅会2名が張ってくれていたキング・クリムゾン(11a)1本で腕はパンパンに。
フルテンションでチョークアップ
蜂の巣ルートはハーケンのヘッドを握るとポロッと取れたとのことです。そのうちルート整備もしてみたいですね。

夕方5時までたっぷりクライミングを楽しみました。

やっぱり外岩は楽しいです。

YCCも夏はクライミング色が強くなってきました。これからみんなで鍛えましょう。先輩方よろしくお願いします。