2015年1月27日火曜日

2015冬 大休峠避難小屋②

天気予報は雨。雨の比婆山BCは面白くないと判断し急きょ大休峠へ変更する。大休峠は天気が荒れるほどに,面白さが増す魅力がある。私はそれを「パラドクサルな大休峠」と名をつけ楽しんでいる。
大休峠避難小屋
①日時:2015.1.26(月)
②行先:大休峠避難小屋
③メンバー:Mr,Tn,Mk
④行動記録:
香取除雪最終地(7:20)→甲川分岐(8:20)→大谷ポール(9:10)→大休峠避難小屋(10:00)→香取除雪最終地 スキー(12:15) スノーシュー(13:15)
⑤行動概況:
厳冬期?まるで春です
香取の最終除雪地に到着し,雪の少なさに驚いた。例年は除雪された塊が,大きな雪山となってそこにあるが,今年は一跨ぎで越えれる高さしか無い。広い雪原にもブッシュが現れ,山の稜線に連なる木々に,樹氷は付いていなかった。沈まぬ春のような雪を踏み林道を上がっていく。Tnは日頃からパワーアンクルを4キロ装着しトレーニングをしている効果が表れ,すごい勢いで上がっていく。甲川分岐から一直線に大谷を目指すのだが,この時に簡単な進行方向の取り方を説明した。このころから,スキーとスノーシューの機動力の差が出始める。Mrは一度も息を切らすことが無かった。傾斜に対して45度左方向に進み,3つの谷を越えると大谷が出てくる。大谷のポールから高度を落とさないようにトラバースして行き,最後の尾根を越えると大休峠避難小屋が出てくる。どんな状況でも,大谷を越えるまでは風も穏やかで視界もそんなに悪くならない。しかし,大谷を越えると風は急に強くなり視界も悪くなることがある。
甲もはっきり見えました
今回も,ホワイトアウトの中を進み,わずかに見える大休峠避難小屋を見つける楽しさを感じてもらおうと思っていたが,昼までは雨も持ちそうで,甲ヶ山に陽射しが当たり,武骨な様相を映しだしていた。温かいのが原因なのか,小屋の屋根から雪が落ち,庇と地面の差も大きく空いていた。小屋の入口は久しく人が訪れてないようで,50センチ雪に埋まっていた。11日に訪れる仲間の為に,入り口の雪を綺麗に掘り出し入りやすいようにした。わずかな休憩の後,鉛色に変化する空を見上げ,早々に下山することを決める。大谷を過ぎたあたりで雨が強くなり,香取に戻った時にはバケツをひっくり返したかのような,土砂降りと暴風だった。スキー組は車でスノーシュー組を待つ。昨晩,残しておいた白だし鍋をMrに振舞った。温まりながら雨に打たれるTnを窓越しに待つ。姿が見えたところで鍋に火を入れラーメンも入れる。バターたっぷりのカルボナーラ風鍋ラーメンでTnを出迎えたが,甲川を泳いできたかのようなびしょぬれの姿に,笑顔は無く疲れ切ったようだった。「過去最高に厳しい山だった・・・」と洩らした言葉が,褒め言葉のように聞こえ最高にいい気分だった。YCCに入るとしばらくの間,過去最高に厳しい山が,その都度塗り替えられていくことを,まだ彼は知らないのかもしれない。

3 件のコメント:

  1. あれからちょうど1年、明日からかまた、山は雪を浴び、積んで行くでしょう。 その前にひと掻き、ありがとうございます。 2月10日夜間雪中行軍は、決行予定です。
    Mkも多分、予約キャンセルになった〜って参加表明することでしょうが...

    返信削除
  2. 今回は残念ですが、良い山になることを祈っております。くれぐれもピーナッツを持って行かないようにしましょう。山ネズミのイタズラで、翌朝ブーツにピーナッツがたくさん入ってましたね。羨ましいです!

    返信削除
  3. 私は同じ時間帯に夏道を上がってました。夏道は視界不良でしたが、ガスの切れ間で甲に陽が当たっているのが見えていましたよ。節分荒れが来ますから、また楽しくなりますよ!

    返信削除