2015年4月1日水曜日

2015春 大山(三鈷峰北東ルンゼ)

阿弥陀川の春
春の足音が日に日に近づく中,雪との触れ合いが足りないメンバー3名(+1名)で三鈷峰を目指した。今回のコースは名称が正しいかどうかわからないが,三鈷峰北東ルンゼ(仮称)。
三鈷東谷から三鈷峰を見上げると雪の残る顕著なルンゼを2本確認できる。右のルンゼは三鈷峰北稜に,左のルンゼは三鈷峰横(東)のピークのコルに突き上げている。今回は左のルンゼを上り,三鈷峰に達した。
東谷出合

                  
①日時:2015.3.31(火)
②行先:大山(三鈷峰北東ルンゼ)
③メンバー:N,Ys,As,部外者(T)
④行動記録:
川床(6:40)→東谷出合(7:50)→北東ルンゼ取付き(9:30)→三鈷峰(12:30)→スキー場(14:50)→川床(15:15) 
⑤行動概況:
陽光の空の下,リーダーN,直前で参加してくれたYs,烏天狗Pにピッケルを忘れて落ち込むAs,川床に偶然居合わせた(?)Tの4名で川床から出発。気温が高い日が続いているため渡渉やむなしと覚悟を決めて歩き始めたが,飛び石とデブリを上手く利用しながら両岸の残雪を伝いなかなかのペースで東谷出合に到着。
北東ルンゼ(2本ある左のルンゼを上がる)
出合での小休止後,東谷を詰めやがて水流が完全に雪の下に隠れるとほどなくして三鈷峰北稜,北東面がその全容を現す。このまま東谷を詰めるか,北東ルンゼか。コルまで雪がつながっており(実際は1ヶ所切れていた)登攀可能と判断し北東ルンゼに取付く。
下部はよく締まったデブリを軽快に歩き,中腹からは気温の上昇で緩み始めた雪をキックステップで登り,傾斜が強まった上部ではロープを使用しての登攀となった。途中,支点工作とビレイ操作の訓練を織り交ぜたため,時間はかかったが無事北東ルンゼを攻略。
いい山でした(三鈷峰にて)
好天に恵まれ充実した登攀の余韻に浸りながら頂上までの最後の斜面を登り切り三鈷峰登頂となった。
帰りは剣谷を下り,下宝珠越下部から,健脚組(N,As)は宝珠山に直登,国際スキー場経由で,軟弱組(Ys,T)は下宝珠越経由で川床に帰着した(実際は先に下りた健脚組が中ノ原スキー場に迎えに行った)。
この日も最高の山でした。

11 件のコメント:

  1. 最初から今日のコース(東谷だろうと思っていた)行く気はなく,リーダNには別行動するから,無線だけ開けといてくれと言っておいた。
    体調イマイチだし,少し散策して帰る気でいた。
    出発準備している川床に遅れて到着するとYsから「何しに来たの?」ガク!この言葉が・・・
    メンバーと一緒にスタートし,東谷出合を過ぎると,何と三鈷峰とその横のピークのコルまで,真っ白い雪が付いているんじゃありませんか。部外者の私が「東谷より絶対こっちのほうが良い」とリーダNにお願いして,このルンゼを詰めることになった。本当に失礼な話です。このコルは昨秋,東壁を登り,ブッシュの中を歩いた思い出の場所だ。雪のあるとき,訪れたい場所でもあった。
    メンバーより先に着いた三鈷峰では,ツェルトをかぶり,昼寝のおまけもついた。夢を見ながらの至福の時間だった。
    今年の大山春山ベスト1になりました。いつもの私の我儘,勝手な行動に付き合ってもらって,メンバーには感謝,感謝です。
    これで私の大山春山しました。次は山菜かな。

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  2. リーダーとは,絶対的信頼で我儘を通しきることができる人(ですよね?W)。Tがルンゼ別れで足を止めルンゼを見上げた,その数秒後には話さなくても既に心はシェアしていましたよ。
    ホントに最高の山となりました,リーダーT,初めて一緒に歩いたYs,眠ることを忘れて山へ向かうAs,この山行のきっかけを作ったYa,ありがとうございました。

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  3. 今シーズンの集大成として、この山行だけは何としても行きたかったのですが、仕事の関係で断念しました。山頂碑に隠れるTの姿を見つけ、ますます行きたかった思いが強まりました。いい天気で素敵な山でしたね。

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    1. 北陵ルンゼは来春のMkへとってあります。
      そして、衝撃的なルートが目に入り、来週にでも出向こうかと思いましたが、この雨で終わりでしょう。これも来春にとっておきます。

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  4. 衝撃的なルート?気になります。
    「行けなかった冬山の宿題」今回の山行で成仏?の一方で(゜-゜)
    フラレ続けやっとご一緒できたN、いつも打てば響くAs、有難う。
    屈強な皆さんのお蔭で不安なく春山の輝きを満喫しました。
    素敵なルートですね。今まで何をしていたのだろう・・・

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  5. 大先輩方お二人を,Tには山頂で,Ysには下で,待たせることばかりでしたが,おかげで素敵な景色を満喫頂けたかな?1ピッチ目のテラスに腰を掛けて眺める景色もなんとも素敵でした。デカすぎる大山を,これからもゆっくり歩きたいと思います。

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  6. YCC_As

    ルンゼを見上げるTの姿,Nに同じくこの日のルートを確信しました。
    何もかもが素晴らしく良いところばかりが思い出される山行でしたが,技術的に未熟な部分でメンバーに迷惑をかけたという一面も忘れないように次に挑みたいと思います。
    T,次は激しい山菜山行やらせてください。N,早くも来春の照準が一つ定まったので,訓練山行相談させてください。Ys,今季不安でいっぱいだったコンテは来季改めて研究しますので,懲りずにアンザイレンお願いします。
    先輩メンバーのみなさま,弱輩へのご指導ありがとうございました。山積する課題を踏み台にまだまだ上を目指します。

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  7. これまで「コンテは自信が無い」と避けてきた私ですが(最も難しい技術と言われています)、何故かAsとは踏み切れました。
    トップで行くAsの姿に「彼は落ちない」と言い切るN。私も同感。
    次回は「つるべ」で行けるよう練習しますので宜しく。

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  8. 激しい山菜山行って何だい?先輩って何だい?もうそんな言葉は勘弁してくれ!頼りない先輩あてにしてたら,パーティ全滅だ!
    自ら計画して,実践しなくちゃ。まずは過去の山行案内,山行記録チェックして,大山山系だけでいい挑戦してみたら,数年はかかると思うよ。そのためのブログでもある。それができて次のステージだ。
    今回の山行で嬉しかったのは,NとAsが剣谷から宝珠山に直登,尾根伝いに歩き,国際スキー場経由で川床に帰着したこと。
    登山力(体力,読図,経験,山を楽しむ発想力etc)がないと思いつかないコースどりだ。今の私にはそんな発想は全くなく,下宝珠越の上り返しきついなと思いながら,剣谷を下ってました。体力なくなった先輩の姿です。

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    1. 沁みました。ブログ参考にします。当面は壁での技術習得に勤しみ,5月の連休は好天を狙って飛騨沢やります。

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    2. この山行の入山を、中の原スキー場からのアプローチをずっと考えていました。Tとならそうしていたでしょう、Asが春の阿弥陀川を体感できたので、川床スタートで良かった。Tの体力は間違いなく落ちていますが、その体力と僕の体力は同等で、出来の悪さを痛感します。出来の悪さ故に、心配性のTが覗き見に現れてくれるので、出来の悪さを反省はしませんが。Tが先にコルにあがり、無線から「最高だ、ここに来たかった」この声は忘れられなく、すごく嬉しかったです。
      また、最高と思える山行きましょう、(北アルプスの桃源郷)かな?
      勉強してみます。

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