2016年2月29日月曜日

2016冬 大山(キリン峠BC)

熱意でカバーしてきた少雪もそろそろ限界か,リーダーKwは今季最後の山スキーになるかもということでキリン峠に向かった。
①日時:2016.2.28(日)
②行先:大山(キリン峠BC)
③メンバー:Kw,Ys,Sk,As
④行動記録:
奥大山スキー場ゲート(8:00)→キリン峠(12:00)→奥大山スキー場ゲート(14:20)
⑤行動概況:
キリン峠から槍ヶ峰(ありがとうMt)
よもや直前のメンバー変更の影響ではあるまいが,前日までの午前が霧で午後から雪という予報から一転高気圧に覆われ好天の奥大山スキー場。すでに残雪期の趣の環状道路をメンバー4名(スキー×2・ワカン×1・スノーシュー(ボード)×1)で歩き出す。当日のものではないが,木谷へ直進や夏道をたどるトレースがしっかり残っており,難なく文殊越付近まで到達。リーダーKwが事前に検討していたいくつかのルートの中からノートレースの道を行こうということで,槍尾根の支稜に取り付く。キリン峠上部のポールにダイレクトにつながっている尾根でルートとしては最高だったが,この日の装備と雪のつき方では槍尾根に合流する手前の岩稜帯を突破するのが難しいと判断,一度文殊谷に下りキリン峠下部のポールにつながる尾根を登り直すこととした。
山はもう春
この登り返しに思いほか難儀し時間を取られてしまい計画より1時間遅れの正午にキリン峠到着。天候は相変わらず安定していて景色は素晴らしかったものの風が強く,各々写真を撮る程度で足早に退散し,Tの別邸付近であろうと思われる鳥越峠から少し下った辺りにて大休止。そこからは板を履いて木谷を一気に,と言いたいところだがグズグズの重雪でスキー・ボード共にターンすらままならず登りで酷使した太腿に再び鞭を打ちストックを駆使してどうにか滑り,終わってみればツボ足のYsと大差なく奥大山のゲート着。全員怪我なく計画通りの時間に下山,ありがとうございました。

2016年2月28日日曜日

2016冬 烏ヶ山西ルンゼ:冬期バリエーション

積雪期に人があまり行かないルートをやりたいと思い,いくつか候補を考えた。その中でも烏ヶ山西ルンゼは,積雪期の記録があまり無かったのと,見るからに楽しそうなルンゼなので,Mtを誘って行って来た。
① 日時:2016.1.27(土)
② 行先:烏ヶ山西ルンゼ(左岸のリッジ)
③メンバー:Mt,Mr
④行動記録:
エバーランド(7:45)→取り付き(10:20)→グローブ岩横(11:43)→山頂(14:30)→エバーランド(17:15)
青:予定していたルート 赤:登攀したルート
⑤行動概況:
取り付きまでは雪も程好く締まり,ツボ足でぐんぐん距離を稼いでいった。結局用意したスノーシューはほとんど出番の無いまま取り付きに辿りついた。(後にこのスノーシューが非常に我々を苦しめる事になるとは・・・)
ここまで順調に来ていたが,いざルンゼを登攀しようと取り付いてみると,一枚岩のスラブにサラサラの新雪が薄く乗っているだけで意外と緊張を強いられる登りの上,ランニングを取れるような潅木も全く無い。
また雪質が雪崩れそうな感じになってきたのでルートファインディングした結果,左岸のリッジに取り付いた。

グローブ岩直下までは快調だったが・・・
藪漕ぎで奮闘系登攀となった
 このリッジがなかなかの藪登攀と新雪で非常に手こずらされた。ザックにつけたスノーシューが藪に引っかかり,なかなか進めない。行く手を阻むスノシューに2人とも辟易しながらも登攀を続けるも,2ピッチ目ぐらいから次第に風雪が強まり,ガスで視界も遮られてきた。藪と奮闘しながら登攀5ピッチで山頂にダイレクトに出ることが出来たが,この時点で時間はギリギリであった。
それでも風を凌げる岩裏で行動食と飲料で一息入れ,南西尾根に向けて出発した。この頃には視界はほとんど無く,風もどんどん強まり気持ちにやや焦りが出始める。途中完全なホワイトアウトだったので,GPSと地形図&コンパスを駆使しルートを外れないように注意しながら進んだ。
途中,南西尾根をそのまま行くよりも,木谷に降りて朝のトレースを踏んで帰った方が早いと判断し,木谷へと下降を開始。そのままぐんぐん支谷を下りトレースに合流し一安心しスキー場へ帰着した。

ラッセルに藪漕ぎに雪稜といかにも日本のアルパインクライミングといった山行になった。もう少し雪が多く降った年の雪が硬く締まった時期にダブルアックスでルンゼをダイレクトに登ってみたい。
ガスの切れ目からチラリと南峰が見えた

2016冬 野田ヶ山

野田ヶ山
最後の冬山に山行案内にあった野田ヶ山に参加してきました。
①日時:2016.2.28(日)
②行先:野田ヶ山
③メンバー:Y,E,Sz,Kn,N
④行動記録:
香取P(7:45)→1176(10:30)→野田ヶ山(11:30)→香取P(14:20)
⑤行動概況:
1176ピーク
巨木
E(CL),Y(SL)の下,香取を出発。Yがとにかく真っ直ぐ野田ヶ山を目指すと隊を引っ張って行き,快調に中国自然歩道に突き当たる。中国自然歩道からも真っ直ぐに1176ピークを目指し,高度を上げていく。途中巨木を発見した為寄り道をさせて頂きました。天気も良く汗をかきながら1176ピークに辿りつき,そこから一旦谷へ降り,野田の尾根へと取ついた。ここもYが先導のラッセルで汗を流していたかと思えば,歳にはかなわぬ疲労をさっしたのか最後はKnが山頂まで導いてくれた。ここでEが中国自然歩道辺りで手袋を落としたことが発表され,帰路は捜索ルートを取ることが決定した。尾根を大谷まで降り,そこから高度を落とすことなく進み,来たトレースに当たった。そこからトレース伝いに進むと手袋は発見され,陽光を浴びる森を香取まで帰着した。
その他:
YCCにはカメラ使いが大勢いることが判明した。Szのミラーレスで撮らして頂き,最近ご無沙汰なカメラを充電中。
この冬はピッケルもアイゼンも使うことはありませんでしたが,快晴の冬山を満喫し,最高の冬山納めができました。ありがとうございました。

2016年2月26日金曜日

2016冬 剣山~三日月山~茗荷峠

代表Sから山行記録が届きました。
入会希望者Ak(明地峠登山口)
①日時:2016年2月25日(木)
②行先:剣山~三日月山~茗荷峠
③メンバー:S,外部(Ak)
④行動記録:
明地峠トンネル(7:56)→剣山(9:30)→三日月山(11:20)→茗荷峠(12:45)→明地峠トンネル(13:40)
⑤行動概況:
当初の行先は,上蒜山~蛇ケ乢~スキー場の予定であった。お店のお客さんが是非同行させて下さいと懇願され一緒に行くことになったが,スノーシューも持ってない,技術が未知などがあり急遽目的地を変更し剣山周辺となった。
大山連峰を遠望する
7時半頃明地峠に到着,準備をして出発する。積雪は思った程なく新雪が10センチ程度,根雪はクラストしてスノーシューはいらない。
林道を気持ちよく進んで行く。唯私の体がついていかなく休憩休憩の連続,9時前後に休憩所「東家」に到着,更に頂上を目指す。新雪の下はクラストしておりキックステップしながら登行を続ける。本日は予想外の好天となり360度山々が見渡せ,大山連峰もくっきり見える。9時半「剣山」頂上に到着した。すぐに下降を開始し三日月山に向かう。休憩所のあたりから鉄塔方面に下降していき峠に至る。ここから三日月山までは急峻な登り一方である。県境伝いに,マーカーテープに導かれ樹林帯の中にある山頂に着いた。展望はゼロである。ここから茗荷峠向かって下降する。途中で尾根を間違え日野町側に入って居ることが判り100メートル位トラバースし県境に帰った。
剣山山頂にて
昨年も同じ場所でルートを間違え何百メートルもトラバースした。県境沿いは他方が雑木,他方が植樹帯と区別が付けやすいがGPSを頼りに峠を目指した。最後のピークも昨年失敗しているので県境伝いにトレースした。12時40分頃茗荷峠上部に,そして峠に無事着いた。ここから新見千屋温泉スキー場までは林道を歩くのみである。温泉到着すぐに明地峠に向かい13時40分に明地峠トンネルに到着し,本日の山行を無事終わった。ちなみに昨年は全コースともスノーシューを利用して行動した。

2016年2月23日火曜日

2016冬 冬山講習会

冬季登攀における自分自身の技術向上を目的にMmに講師を依頼して講習会を開催した。
参加者を募ったところ,私を含め10名の受講生が集まった。
漠然としたリクエストに対して懇切丁寧に指導していただき,ありがとうございました。
冬山講習会の様子(講師Mmを囲んで)
①日時:2016年2月21日(日)
②行先:元谷小屋付近
③メンバー:Ys,Mi,Y,Sz,Mm,I,Mr,As,Sk,Kn,Mt
④行動記録:
大山寺(8:50)→大神山神社(9:20)→(10:30)元谷(13:40)→大山寺(14:30)
⑤行動概況:
大神山神社でロープを出してアンザイレンする。余ったロープの処理で苦戦するものの,慌てずに途中で解けないようしっかり結ぶことがポイントである。そしてコンティニュアスで元谷まで歩く。途中,ザイルを出したり巻いたりしてパートナーとの距離を調整する。
アンカーの構築
元谷小屋付近に着くとロープを解き,アイゼンを装着して歩行訓練。あえて岩が露出している箇所を歩くことで不安定な足場での歩き方を体感する。その後,スノーバーやデッドマンを使ったアンカーの構築方法を皆で体験する。
午後からはビーコンを使った捜索訓練と埋没者を発見した際の雪の掻き出し方などを教わる。
最後はリードをビレイする方法やランニングビレイの取り方などの練習をして終了した。

2016年2月20日土曜日

2016冬 三平山

代表Sから山行記録が届きました。
皆ヶ山,蒜山方面
本日は快晴なり,夕刻用務があり短時間に楽しめる山,体力を使わない山として三平山を選択。久しぶりに360度の山並みを見たいと思った。
登山口は森林公園入口の県境のところである。スノーシューを着用し出発する。積雪は50~100cmくらいである。数日前の暖冬で溶けた上に新雪が積もっている。樹林帯の傾斜,木々の間隙を見ながら登って行く。やはり体がついて行けない,2時間での登行は無理かなと思いながら東側の斜面からの蒜山,津黒山方面,大山連峰などを見ながら雪上の足跡,樹木の移り変わり,遠景の変化を感じながら森林公園からの登山道との合流点に到着した。
大山,烏ヶ山方面
頂上方面を見るとトレースもなく真っ白である。ここから斜度はゆったりとなり土塁の上を行く。普段の三平山は南側斜面が全層雪崩により下の方にデブリがあるが今日はまだ新雪の状況である。頂上台地は積雪量は少なく土塁の上は20cm程度である。13時頂上着,360度の大パノラマだ,大山連峰,蒜山連峰,金ヶ谷・毛無山方面と,久しぶりの展望である。無事頂上に着いたが過去の記録と比べると1時間ほど時間がかかっている,体がついて行けない。やはりドクターが言う「腹膜透析の時期」という意味がよくわかる。
三平山山頂
頂上にて小休止の後下山開始し,蒜山,皆ヶ山,擬宝珠山,烏ヶ山,大山の移り変わる景色を遠望しながら下山した。
①日時:2016年2月18日(木)
②行先:三平山
③メンバー:S(単独)
④行動記録:
登山口(10:20)→登山道合流点(12:05)→(13:02)三平山(13:20)→登山口(13:59)

2016年2月12日金曜日

2016冬 大山北壁(8合尾根)

着実に計画が実施される冬山計画。第5弾は「8合尾根」で,リーダーY以外は初挑戦。
快晴の中,非常に充実した山行となった。
小岩峰を登る
①日時:2016年2月11日(木)
②行先:大山北壁(8合尾根)
③メンバー:Y,E,Mr,As,Mt
④行動記録:
大山寺(6:50)→元谷(8:00)→8合尾根取り付き(9:30)→ナイフリッジ(13:00)→夏山登山道(14:50)→南光河原P(16:40)
⑤行動概況:
大山寺から大神山神社を経由して元谷に到着する。雪が柔らかいから,取り付きまで苦戦するのではないかと頭をよぎる。
堰堤の右側の尾根を登り適当なところでトラバースして取り付きに着くというルートで行く。
取り付きに向かう途中で8合尾根を目指す4人組のパーティーを発見する。ほぼ同時に取り付きに着いたが,彼らがロープなどの準備をしていたため,取り付きの右側面をラッセルしながら登り先に尾根で出る作戦を取る。
8合尾根を終えて
1ピッチ目は追い抜いたものの,尾根に出る2ピッチ目で我々がブッシュの間を抜けるルートを選択してしまったため,手間取ってしまい結局抜き返されてしまった。
尾根に出たところで,単独で夏山登山道を登っていたSzから「6合目の避難小屋に着いた」との連絡があった。小屋の方をみると手を振っている人物を発見した。その後のSzは我々が夏山登山道に出るまで見守ってくれた。
尾根に出てからは,MrとEとYの3人組,AsとMtの2人組でそれぞれロープを結んでコンテで登る。
トレースはなく雪が締まっていないので沈み込むため,慎重に登る。また,不安定なところでは確保をしながら進むため,どうしても時間がかかってしまう。
ただし,それは先行するパーティーも同様であり,ややもたついていたところでチャンスと思い追い抜くことに成功する。
さらに登るとナイフリッジに到達する。ただでさえ細い上に今シーズンの積雪の少なさからその不安定さが際立っていた。慎重に通過した後は核心部の小岩峰である。
ここは浮石が多いことなどから,他の山行記録をみると右にトラバースするケースが多いようだが,Mrが様子を見たところ安定していたことから直登できそうだったので全員が直登で通過する。その後,夏山登山道に出てとSzと共に下山する。
下山後はSzお手製のチーズケーキを食して皆が満足していた。
夏山登山道で待つ(Sz撮影)

2016年2月11日木曜日

2016冬 烏ヶ山南西尾根・甲ヶ山北西尾根

野ネズミ
①日時:2016.2.2(火)
②行先:烏ヶ山南西尾根
③メンバー:N(単独)
④行動記録:
大平原P(8:00)→木谷→南西尾根終点(12:00)→大平原P(14:30)
⑤行動概況:
雪深い木谷から回り込み,南西尾根と続く支尾根から南西尾根へ。野ねずみの遊ぶ森で息を切らせなが歩みを進め,深い積雪に1人叫び「ダメだー」をあげ幾度と諦めようか,直下まではと葛藤しながら尾根末端までは辿りついた。時間とパートナーがあればトラバースの雪質も安定していたので,本峰までも1時間で達成できたと言い訳を胸に,250mを残し撤退。

冬の甲川
①日時:2016.2.10(水)
②行先:甲ヶ山北西尾根
③メンバー:Ya,N
④行動記録:
香取P(7:00)→甲川→稜線(13:30)→香取P(18:00)
⑤行動概況:
先週も先々週も1人雪と戯れる,今週ももちろ
ん1人ラッセルの練習か。昨年からの宿題をYaが受けてくれた。雪深さは変わらない,尾根への取り付きの斜面を通過するのに1時間を要した。そこからは果てしなく長い尾根に楽しませもらった。
甲稜線
これが「ザ,雪山だ」。途中,撤退時間を13時30分と決め,とにかく一歩ずつ足を出し,1人が休憩している間は,もう1人が距離を伸ばす作戦で一歩一歩進めて行った。稜線に出た,残り250m,視界なし,13時30分となった。ここで撤退。
最高の雪山を存分に味わえて,良い山行となりました。
⑥その他:
撤退記事しか書けないですが,雪は深い程楽しくて楽しませてくれる。
12コース完登に役立たず,申し訳ございません。 今週は春の雨となり,リベンジのチャンスもなくなりそうなので。

2016年2月10日水曜日

2016冬 京羅木山~星上山

代表Sより山行記録が届きました。

急に思い立ちのんびり登山をしようとSiを誘い,のんびり山行できるなだらかな尾根コース「京羅木山~星上山」に。稜線には若干の雪があると思われたが確認せずに出発した。
京羅木山山頂
①日時:2016年2月4日(木)
②行先:京羅木山~星上山
③メンバー:S,Si
④行動記録:
おちらと村(9:00)→京羅木山(10:24)→峠の茶屋跡(11:03)→札打コース分岐点(12:40)→展望台(12:47)→星上寺(13:00)→登山口(14:00)→おちらと村(14:58)
⑤行動概況:
入山は東出雲町おちらと村の登山口,金比羅神社経由で頂上を目指した。神社あたりから残雪が覆っている。マウンティンバイクで行く下見もかねて,頂上までは広い道をのんびりと上って行く。出発してから1時間ちょっとで頂上階段下に到着,すぐ下から頂上観音さんにお参りの方が追いついてきて頂上まで一緒に登った。
岳獅会K夫婦と星上寺にて
私とSiは縦走を開始し,樹林帯の中の標識,マーキングに従い進んで行った。登山道は整備されていて標識は各所に設置してありのんびり登山ができるコースである。30分くらいで峠の茶跡の峠に到着,ここから登り返し樹林帯,孟宗竹の密生している尾根筋を何カ所も通過,12時40分星上山からの札打コース(広瀬町への分岐点)に出る。ここからしばらく尾根を行くと登山道は南側に尾根を巻くようになっている。すると峠にいたり地蔵さんの祭ってある小屋に出た。ここから登り返し展望台・東家と平坦な道を神社・お寺に向かった。お寺で地蔵小屋のある峠までユータン仕掛けたら岳獅会のK夫婦出会いびっくりした。K夫婦と別れ下山に向かった。地蔵小屋の峠からは斜面にトラバース状に踏み跡があり登山口まで続いていた。14時過ぎ菅野部落上の道路に到着,ここから上意東「おちらと村」に向かっててくてくと歩いた。
⑥その他:
登山道には10~20cmの積雪あり,ゆったりした起伏のある樹林帯,竹藪の中を歩く。藪が多いので,登山季節は夏は不向き,春・秋・残雪期が良いだろう。

2016年2月9日火曜日

2016冬 大山(6合西沢BC)

当初はリフトアクセスで宝珠山から大谷でも滑ってみようかと考えていたが,良きメンターからのやりがいも雪質もより期待出来るであろう6合西沢滑降という提案にすっかりその気になり予定を変更,今季初めてまともに山を滑られるのではという期待を胸に大山に向かった。
①日時:2016.2.7(日)
②行先:大山(6合西沢)
③メンバー:Sk,As
④行動記録:
情報館(9:30)→北尾根930地点(10:15)→夏道登山口(10:45)→6合目避難小屋(12:30)→西沢滑降→石の大鳥居・環状道路(14:30)→情報館(14:50)
⑤行動概況:
ようやく色づいた北壁
前日までとは打って変わりすっかり雪道に様変わりした24号線は立ち往生車輌多数の大混乱,槙原駐車場から博労座まで40分近くもかかり,ただでさえ遅出なところに出鼻をくじかれる。気を取り直してお互い装備を確認し,南光河原から北尾根を使うルートで出発。当日のものと思われるスノーシューご一行様のトレースをありがたく使わせてもらい歩き出しは快調に進むも斜度が増すにつれて太腿までのラッセルとなり埒が明かない状態に。早くも敗退の2文字が脳裏をよぎるが,景気よく送り出してもらった手前このままおめおめと引き下がるわけにはいかないと弱気を振り払い,時間と相談してルート変更を決断。本日二度目のタイムロスに折れかけた心とともにたった今登ってきた踏み跡を下り,夏道から再び6合目を目指す。
Skのターンに舞い上がるスプレー
幸い夏道もよく踏まれており特に難しい箇所はなく,めまぐるしく変わる空模様の中,ゆっくりペースで避難小屋に到着。小屋は階段までしか埋まっておらずブッシュで滑走をためらわざるを得ない元谷側斜面の状況に今季の小雪ぶりを改めて実感する。それでも一晩で真っ白になった北壁の雄姿はやはり大山だなと思わせるのに十分な迫力であった。大休止と滑降の準備を済ませ小屋から少し上がったところから西沢にドロップイン。序盤のやや急な斜面は降雪直後ということで横滑り気味に慎重に下り,傾斜が緩んでからはやや重めパウダーランを満喫。所々で深すぎる雪と全身で戯れ,最終盤では沢筋を下り過ぎたため再びラッセルを余儀なくされ,板で下ったとは思えないほど時間はかかったが,おおむね計画通りの場所に下山,6合西沢バックカントリー山行を無事終了とした。
⑥その他:
・雪の多さで引き返すことになるとは思ってもみませんでした。装備の取捨選択は慎重に。
・今回は踏み跡ありきだったので,次は自ら道を作るような山行を。反省。
・Sk,最後のラッセルは頼もしかったです。お疲れ様でした。

2016年2月8日月曜日

2016冬 奥出雲BC

Mrより山行記録が届きました。
毛無山山頂風下側にベンチ作り休憩
①日時:2016年2月8日(日)
②行先:毛無山
③メンバー:T,Mk,Ys,Oe,Mr
④行動記録:
ひろしま県民の森(8:45)→出雲峠→毛無山山頂(12:03)→ひろしま県民の森(12:45)→昼食後スキー場にてロープワークトレーニング(13:30~16:10)
⑤行動概況:
6日の積雪に期待しながらひろしま県民の森スキー場へと向かった。8時前には全員集合し,スキー班(T,Mk,Mr),スノシュー班(Ys,Oe)の編成に。
8時半のリフト始発に乗車する為準備していたところ,滑走具無しではリフトに乗車できませんとのお達し…。下調べが甘かったと反省しつつも,嘆いていてもしょうがないのでルートを出雲峠~毛無山~スキー場に変更することに。
毛無山山頂直下これからドロップイン
雪はモナカと薄パウダーのミックスといった感じで,ちょっとテンションダウン。やはり昨日気温が上がりすぎたのだろう。1日ずれたことを少し悔やむ。
雪はある方だが,至る所で沢が顔を覗かせているので,夏道を使って出雲峠へ。
人気の山なのかばっちり過ぎるほどのトレースが。ゆるゆると登っていくと呆気なく出雲峠へ。避難小屋にて小休止。囲炉裏が切ってある小屋なので,お花見や星見,月見登山のベースにしたら豪勢だろうと妄想話が膨らんだ。
ロープワークトレーニング
ここでスノーシュー組は小屋で待機してもらい,スキー組は出雲峠から毛無山へのルート上にある小ピークから滑ることに。
滑った感じは・・・「う~ん」。何だろうか・・・雪のコンディションは悪くないし,まぁまぁの疎林。楽しめる要素はあるのだが,なんか「グッ」来るものがなかったような気がした(Mrは)。
小屋近くまで滑走し,待機組と合流して毛無山へと向かう。「ここは滑れそうだ」「この斜面はエグイ」などと滑走場所を吟味しながら(斜度が緩く,疎林じゃないと滑れませんので・・・)歩くこと1時間弱。
おまけ(今日はTのHappy Birthday) 
強風吹き荒ぶ山頂へと到着。展望バッチリで青空が広がっていたものの,あまりの寒さにすぐに尾根の風下側へと避難。今年は暖冬とはいっても山の上はそれ相応の環境で,少しホッとした自分がいました。
中休止後,スキー班,スノーシュー班に別れ下山開始。下山のスキーは・・・「最高」の一言。出雲峠の滑走はなんだったのかというぐらい気持ちの良い雪質と斜面。だからスキーはやめられない!あっという間に到着したらスノーシュー組もすでに到着していた。恐るべし。
昼飯後はスキー場横にてOeにロープワークトレーニング。前に教えた結びを忘れてしまったOeにTが「俺の話聞いていなかったんだね・・・」と悲しげに遠くを見つめていたのが印象的でした。
今年はあと何回バックカントリーができるか分かりませんが,もう少し楽しみたいですね。

2016年2月2日火曜日

2016冬 矢筈ヶ山(大休峠夜間雪中行軍)

冬山計画第2弾,矢筈ヶ山の担当リーダーOeをサポートし,登山計画から準備,ルートファインディング等,お手伝いをさせていただいた。当初は前の週に予定したが,大寒波のため登頂不可能と判断し延期した。この山行は何としても登頂成功したく,大休峠避難小屋をベースにして,時間をたっぷり使えるように計画を立てた。万全を期して臨んだ矢筈ヶ山山頂は雪で覆われ吹雪が打ち付ける厳しい景色であった。
夜間雪中行軍を終えて
①日時:2016.1.31(日)~2.1(月)
②行先:大休峠・矢筈ヶ山
③メンバー:Oe,Mk
④行動記録:
【1/31】香取上部(19:30)→甲川分岐(20:50)→大谷通過(21:40)→大休峠(23:00)
2/1】大休峠(7:20)→矢筈ヶ山(10:30)→大休峠(12:00)→香取上部(15:00)
⑤行動概況:
それぞれが,仕事を早く終わらせ香取上部で顔を合わす。星がまったく出ていない闇夜である。風はなく気温は高い,素手で行動を開始する。誰の踏み跡もなく,小動物の足跡が続く。雪はべたつき重い。雪より重いのは,ザックである。衣食住をカタツムリのように担ぎ,暗闇を中年コンビが彷徨する。3の谷まで一直線に進む。雪が少なく渡るのに難儀な予感がした。上部に,二股に分かれるところがあり,そこを渡ると楽に渡れたことを思い出し,そのまままっすぐ上に進む。3の谷を越えるとあとは特別難儀なところはない。大谷から先は,風が強く,一気に気温が低下する。指先が冷たくなり,ジャケットを着て歩いても暑くない。高度を下げないように斜面を進み大休峠避難小屋に到着する。小屋の室温はマイナス3度。防寒を十分にして早々にシュラフに潜り込む。目を閉じても眠れず,明朝の矢筈ケ山のことばかり考える。弱気な言い訳が頭の中でグルグル回る。コップに詰め込んだ雪の上に,バーボンをぶっかけて一気に飲み干す。落ち着いたせいか,そのまま
矢筈ケ山山頂にて
朝までぐっすり眠れた。朝は幸いなことに,穏やかな天気。スキー板にシールを貼り付け,Oeはスノーシューで矢筈ヶ山に向かう。もなか雪に薄く新雪が被さり,スキーが滑る。なかなか高度が稼げない。50回近くキックターンして,やっと1300Pに到着する。ここから天候はガラッと変わり,吹雪となる。雪がしまったおかげで,グイグイ高度を上げることができ,そこから山頂まではすぐだった。山頂に立ち,証拠写真を急いで撮る。停滞は危険と判断し,すぐに下山の準備をする。停滞しているわずかな時間に,体の表面に付着する水分が,パリパリ凍っていく感じがした。Oeはトレースを辿り,私はシールを外して山頂から一気に滑り降りた。1300P付近では,もうすでに我々のトレースは吹き飛ばされていた。そこでOeと合流し,大休峠の少し下部まで滑り降り,小屋に到着する。デポしておいた就寝用具を担いで香取まで下山した。帰路はシールを付けず,大谷からすべての谷をスキーで乗り越せたのは嬉しかった。Oeを準備段階からサポートし,万全を期して臨んだこの山行。久しぶりにカタルシスを得た山となった。Oeありがとうございました。

2016年2月1日月曜日

2016冬 大山(ユートピア)

冬山計画の第1弾として「三鈷峰(ユートピア)」を敢行する。
リーダーEのもとに多数のメンバーが集結して,賑やかな山行となった。
元谷付近
①日時:2016年1月31日(日)
②行先:ユートピア避難小屋
③メンバー:E,Y,Sz,As,Sk,Kn,Mt
④行動記録:
大山寺(7:35)→元谷(8:35)→上宝珠沢出合(9:30)→上宝珠越(10:50)→勝間ケルン(11:20)→(12:10)ユートピア避難小屋(13:30)→上宝珠越(14:30)→上宝珠沢出合(15:15)→大山寺(16:30)
⑤行動概況:
集合場所であるどんぐり駐車場から大山を見ると雲ひとつかかっておらず,期待が高まる。
上宝珠沢を上がる
乗り合わせて大山寺まで上がり準備をする。AsとSkはどこかで滑ることを狙ってスキーとボードを担いで行く。大神山神社を経由して元谷に着くと,頂上背後に雲がかかりはじめ徐々に天候が怪しくなる。ツボ足でひざ下までのラッセルを交代しながら上宝珠沢出合に着く(Asはスキーで颯爽と歩いていた)。念のため,ここでアイゼンを装着して登り,上宝珠越に着いたところでスキー&ボードはデポをする。
当初は稜線へ上がるつもりでいたが,風が強く雪がちらつき始めガスで視界が限定されていたこともあり,登山道に沿うように歩き始める。
勝間ケルンを通り越し,ブッシュをかわしながら登山道のやや上部にルートを取る。ガスに包まれながら進み上方に小屋が姿を表したところで直登に切り替えて,ユートピア小屋に到着する。しかし,ドアに付着した雪が凍って張り付いたため,まったく動かず中に入れないという問題が発生する。張り付いた氷をピッケルを使ってそぎ落として何とか入る。
ユートピア避難小屋にて
食事をとった後,三鈷峰へ向かうかどうか相談するものの,霰が吹き付けるうえにガスで視界がほとんどないことから,今回は見送ることにした。
下りについては登りのトレースがほとんど消えていたが,Asがしっかりとルートファインディングを行い,難なく上宝珠越まで着く。
上宝珠沢を途中まで下るとAsとSkはスキーとボードをそれぞれ装着して軽快に滑降していった。他の5人は歩いて下山し,冬山計画第1弾は無事終了した。